Kenji Takenaka WoodBlock-Print Arts
書籍「木版画 伝統技法とその意匠 - 絵師・彫師・摺師 三者協業 による出版文化の歴史 -」
書籍「木版画 伝統技法とその意匠 - 絵師・彫師・摺師 三者協業 による出版文化の歴史 -」
本書は、「木版画」の歴史、技法、そして未来を、資料価値の高いイラストやビジュアルを交えて丁寧に解説します。
美術や工芸に携わる人、また若い作家や芸術家にとって役立つ一冊です。
「木版画」とは、木の板に刀で凹凸をつけ、その凹凸に色をつけて紙に押し付けて文字や絵を紙に写し取る技法です。複数の版木を使って様々な色で印刷する技法が日本で発達し、浮世絵に代表されます。
また、こうした技術は出版や印刷物の歴史だけではなく、生活様式とともに受け継がれてきた伝統工芸であり、人類の生活史ともいえます。
機械印刷が主流となった今でも、手刷り木版画の独特の風合いは、紙に携わる多くのデザイナーやアーティストを魅了し、さまざまな印刷物や作品に取り入れられています。
本書は、京都の老舗「竹中木版画竹笹堂」の彫りと摺りを中心とした技法を、仏教伝来とともに木版画が伝わった時代から、浮世絵が最盛期を迎えた江戸時代、そして伝統技法を現代にアップデートし続ける現代の木版画まで、詳細な解説とともに紹介。老舗ならではの豊富な資料で日本の木版画の歴史を探る内容です。
本書は、寺や美術館に所蔵されている古い木版画を国内外で復刻出版する「歴史遺産としての木版画をよみがえらせる」活動の過程をまとめたものです。豊富な図版や美しいビジュアルなど資料価値の高い内容であると同時に、美術工芸関係者のみならず、若い作家やアーティストにとっても参考になる一冊です。
【公開内容】
第1章 木版画の歴史、木版画の誕生/印刷産業の始まり/浮世絵の登場 その他
第2章 木版画の雑用 摺師と木版の軌跡/商業印刷としての木版画
第3章 浮世絵木版画の技法/絵師・彫師・摺師の協働
第4章 現代木版画のデザイン 木版画を支える職人を訪ねて 越前和紙、和紙の里・岩野市兵衛
第5章 未来の木版画
【著者プロフィール】
竹中健二
竹中木版画の第5世代摺師。
竹笹堂代表・木版画家。
1970年京都生まれ。京版画の摺師として、伝統木版技法の継承、失われた技法の再現、古い木版の研究・復元などに積極的に取り組んでいる。
また、国内外のアーティストとのワークショップやコラボレーションも行っている。
作品はフランス国立図書館やボストン美術館などのコレクションに収蔵されています。
京都木版画工芸協会副会長、京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別共同研究員。
出版『京都武笹堂の版木第一弾』(光村翠滸書院)
米原裕二
作家、京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長。
1977年京都生まれ。京都を拠点に工芸の視点から社会学や教育の活動を行う傍ら、工芸に関する執筆活動も行っている。
2018年京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長に就任。
主な著書に『京の職人 職人の掌』『京の老舗 暖簾の心』(ともに共著、水曜社)、『京職人ブルース』(京阪神エルマガジン社)、『近世即位礼~東山天皇即位式モデルで見る職人の技~』(共著、青幻舎)など。
【書籍概要】
タイトル:木版画の伝統技法とそのデザイン:挿絵師、彫師、摺師による印刷文化の歴史、三者協働
著者:竹中健次、米原裕二
仕様:B5変型判、224ページ、フルカラー
発売日:2021年12月3日(金)
978-4-416-62152-3 出版社: KADOKAWA
出版社:誠文堂新光社
受取状況を読み込めませんでした





